令和時代が明けた。30年以上続いた平成時代を振り返ると、日本全国の観光地で外国人を見る機会がかなり増えたように思う。ニュースでは、「訪日外国人」、「インバウンド」という言葉をよく目にするようになった。駅や街中で外国人から道を尋ねられた経験のある方もいるのではないだろうか。
当社のお客様である旅館やホテル様にとって、訪日外国人の増加はビジネスチャンスだ。しかし、一口に訪日外国人と言っても、アジア人と欧米人では話す言葉や文化が違う。全員が全員、英語を話せるわけでもない。そのため、対応に苦労することも多いと思う。
この記事では、官公庁の統計データを元に当社で独自に作成した図を参照しながら、訪日外国人の推移、国籍別人数、宿泊者数を紹介する。加えて、訪日外国人の宿泊場所や宿泊施設のタイプについての統計も紹介する。
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https://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/visitor_trends/index.html
上図の通り、訪日外国人数は順調に増加している。2019年も増加すると見られている。
次に、訪日外国人の国籍を見る。
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上記図2のように中国人がトップである。2位~4位を見ても、比較的近隣の国・地域からの来訪者が多いことが分かる。
次に、訪日外国人の宿泊状況についての統計を紹介する。
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https://www.mlit.go.jp/kankocho/siryou/toukei/shukuhakutoukei.html
訪日外国人数の増加に伴い、宿泊者数も伸びていることが分かる。都道府県別には次の通りである。
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日本最大の利用者数を誇る国際空港、羽田空港を有する東京都が1位となった。以下、繁華街や建築物等で著名な大阪府、スキーリゾート等で著名な北海道、仏教寺院や庭園等で著名な京都府、ビーチや珊瑚礁等で著名な沖縄県と続いた。
最後に、訪日外国人が宿泊する施設のタイプを見る。
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素泊まりプランが充実しており、比較的安価に泊まれるビジネスホテルがトップであった。ホテルでは寝るだけという訪日外国人が多いと推測される。宿泊以外にもレストランやバーも楽しめるシティホテルが続いた。
以上、訪日外国人関連の統計を紹介した。ビジネスの参考になると幸いである。
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