日本旅行業協会が旅行を振興するためのキャンペーンを行っている。その名も、「もう一泊、もう一度キャンペーン2019」である。
ウェブサイトは日本語のみで作られているため、日本人が対象のようだ。その理由を考えると、以前の記事でもお伝えした通り、日本人による国内旅行の取扱金額は海外旅行のそれよりも大きいものの、その差は小さくなっている。つまり、日本人が国内よりも海外を旅行先として選択する傾向がある。なので、日本人にもっと国内を旅行して欲しいとの想いから出てきたキャンペーンなのかもしれない。
キャンペーンの内容を見てみると、まず応募期間は次の通り。
第一回目:2019年5月1日(水)~7月31日(水)
第二回目:2019年8月1日(木)~10月31日(木)
第三回目:2019年11月1日(金)~2020年1月31日(金)
2020年1月31日までずっとやっているようだ。
そして賞品は、というと、「10,000円分の日本旅行業協会(JATA)国内宿泊引換証」または「地域の特産品」だ。抽選で当選すればもらえる。前者は国内宿泊で使えるクーポンのようなので、「また宿泊してくださいね」という意味合いのようである。キャンペーン名に沿った内容だ。後者の具体例(第一回目のキャンペーン期間中)は、
青森:いちご煮
秋田:秋田・手延稲庭うどん
岩手:けせんの海(海鮮松前漬)
山形:米沢牛 焼肉
宮城:伊達前佳饌 牛たんセット
福島:川俣シャモ詰め合せ
である。東北の良いところを知ってもらいたいようだ。
東北というと、東日本大震災での津波や原発事故で、苦労している方が多い。しかし、東北は良いところがたくさんある。まずは三陸の海の幸だ。三陸は世界三大漁場に数えられる。いくら、マグロ、うに、牡蠣等が豊かだ。次に温泉も多い。蔵王温泉、鳴子温泉、秋保温泉等だ。美味しい海の幸を食べて温泉に入れば、一日の疲れも取れるだろう。最後に、自然である。奥入瀬、浄土ヶ浜、十和田湖、猪苗代湖等だ。秋になれば紅葉も楽しめる。観光地は弊社の散歩メディアでも紹介しているので興味があればご覧頂きたい。
キャンペーンの紹介に戻ると、応募資格は、応募期間中にJATA会員の旅行会社で1万円以上の国内宿泊旅行商品を購入した方だ。JATA会員の旅行会社とはどこかというと、ウェブサイトにしっかり記載されている。京王観光(株)、クラブツーリズム、西鉄旅行(株)、(株)日本旅行、(株)びゅうトラベルサービス等だ(他の会社についてはウェブサイト参照)。
1万円以上の国内宿泊旅行商品を購入した方が対象とのことだが、宿泊旅行をする場合は多くの場合1万円以上になるのではないだろうか。なので、ハードルはとても低いと思われる。
同様のキャンペーンは去年も行われており、約3万人の応募があったようだ。日本には良いスポットがたくさんあるので、このキャンペーンを通じてまずは東北の良いところから発見してはいかがだろうか。
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