南紀白浜空港(和歌山県白浜町)を運営する南紀白浜エアポートが、第2種旅行業の認可を得た。第2種旅行業とは、国内の旅行商品(ツアー等)を企画、主催等できる資格である。代理店としての名称は「紀伊トラベル」。
南紀白浜エアポートは、地元の業者と連携して、観光客らの要望に応じた企画を国の内外を問わず提供する。「地域の魅力を商品として海外を含む出発地側に届け、人を呼び込みたい」と話した。
空港は観光客の玄関口でもある。そのため、空港に降り立った観光客の中には、まず観光案内所を訪れる人もいる。空港が第2種旅行業の資格を有していれば、空港からの観光地への移動手段の手配や、観光地での宿泊の手配や、航空券の手配を行うことができる。そうなれば観光客にとって有益であろう。なお南紀白浜空港の周りには次のような観光地がある。
●アドベンチャーワールド(動物園)
●千畳敷(階段状の特殊地形)
南紀白浜エアポートによれば、上記のような地元での旅行の手配だけでなく、地元民が白浜空港から出発する旅行商品も提供する予定のようだ。
南紀白浜空港の搭乗者数は平成23年度以降増加しており、平成30年度には約16万人に達した。このように利用者が増加している一方、那智の滝、熊野那智大社、高野山金剛峰寺といった著名な観光地までは車で2時間ほどかかる。このため観光客をスムーズに観光地に案内するニーズが高まっていると考えられる。ニーズをうまく取り込んで、地方の活性化を図ってもらいたい。
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