日本政府観光局は2020年8月21日に、2020年7月の訪日外国人数を発表した。結果は、前年同月⽐ 99.9%減の3,800人であった。前年同月⽐ 99.9%減となるのは4ヶ月連続だ。
先月の訪日外国人数の2,600人から微増した。引き続き、新型コロナウイルス感染症により世界的に旅⾏需要が停滞している。
そのような状況下、外国から日本への入国は緩和される。政府は、中長期の在留資格を持つすべての外国人について、9月から日本への再入国を認める方針だ。再入国に際し、PCR検査や、自宅やホテルなどでの14日間の待機が要求される。さらに8月中には、外国人留学生の入国制限が一部緩和される。
感染の再拡大を防ぐために、政府は9月に成田、羽田、関西国際の3空港に「PCRセンター」を設ける。検査能力は現在の2.5倍の1日1万人に増加する。このように訪日外国人数は僅かながら回復している。
国内旅行の状況も、僅かながら回復している。「Go Toトラベル」について国土交通大臣は、8月25日の記者会見で、これまでに少なくとも延べ420万人分の利用があったことを明らかにした。
以上のように、旅行を取り巻く状況は、悪いながらも徐々に回復している。感染症を克服しない限り元の状態に戻ることは困難と思われる。しかし、感染防止対策と旅行の活性化を両立できる状況が確立されることを祈る。
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