観光庁は1月15日に、主要旅行業者の旅行取扱状況速報 (令和2年11月分)を発表した(リンクはこちら)。それによると、総取扱額は海外旅行、外国人旅行、国内旅行各部門で前年同月と比べ大幅に減少した。詳細は次の通り。
上記の通り、国内旅行の取扱額は先月よりも回復した。先月の国内旅行の取扱額が前年同月比で61.3%であったのに対し、今月は前年同月比で74.2%である。
とはいえ国内旅行の取扱額は、依然として前年同月比で74.2%にすぎない。旅行業では、利益率が5%を超えない企業がほとんどだ。そのような企業で今回のように取扱額(売上)が前年同月比で74.2%まで落ち込んだら、経費削減を大々的に行わない限り赤字は必至だろう。
昨年末、新型コロナウイルスの再拡大が確認された。更に、2021年1月にはGo To トラベルが一時停止された。以上のことから、今後発表される統計では、取扱額が減少する可能性がある。
新型コロナウイルスが収束しない限り、旅行業の今後は明るくないだろう。現場の方々の生活を守る手厚い政策が望まれる。
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