観光庁が主体となり、若者のアウトバウンド(海外旅行)を活性化するプロジェクトが進行している。その名も、「ハタチの一歩 20歳 初めての海外体験プロジェクト」だ。エントリー受付期間は、2019年5月31日(金)午後5時まで。
どういう内容かというと、これまで海外渡航経験がない20歳の日本人の若者200名に対し、代金0円で東アジア、東南アジアなど10カ所の方面での海外体験を提供するというもの。ただし燃油サーチャージ、海外空港諸税、国内空港施設利用料等は自己負担。方面は具体的には、香港、マカオ、ベトナム、タイ バンコク、マレーシア ペナン、マレーシア コタキナバル、フィリピン セブ、グアム、中国 杭州・上海、韓国 釜山・ソウル、韓国 ソウル、台湾 高雄・台北だ。
観光庁は日本の観光を振興する組織なので、海外旅行者を増やそうとしているのは不思議である。しかし観光庁長官としては、「インバウンドとアウトバウンド、双方向の交流拡大によって、日本人の国際感覚の向上、国民の国際相互理解の増進、インバウンド拡大への貢献を期待することができます」とのことだ。
20歳というと大学生が多いが、大学生は授業のためバイトがあまりできないので、旅行資金を持っていないことが多い。しかし大学生には夏休みや冬休みといった長期休暇があるので、フルタイムで働いている社会人よりも時間的な余裕は多いだろう。そのため、金銭的な支援さえあれば旅行者は増えやすい。
そんな大学生に金銭支援を行って海外旅行に行ってもらえれば、日本人の国際感覚が向上し、国際的な相互理解が進み、インバウンドが拡大するというわけだ。また、海外旅行に行けば、日本の良いところにも気付いて国内旅行をする人も増えるということもあるだろう。良いプロジェクトだと思う。
旅行先での日程も決まっており、文化・スポーツ体験、社会貢献・ボランティア、現地若者との交流、在外公館表敬訪問、日本人学校訪問等を行うようだ。今回のプロジェクトは、海外の価値観、衣食住、そして経済発展に触れる良い機会だと思う。国際感覚を持つ若者が増えることは、日本全体にとっても有益だと思う。
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