長期休暇(夏休み等)を前に、旅行の予約をする方が多いと思われる。旅行会社を通じて予約を行う場合、代金を現金(銀行振込・コンビニ払い)かクレジットカードで支払う場合が多いのではないだろうか。
この記事では、旅行代金をクレジットカードで支払うことがオススメである3つの理由を説明する。
●理由1:旅行会社の破綻リスクをクレジットカード会社が負ってくれる
例えば2017年に破綻した旅行会社の「てるみくらぶ」は、海外旅行の格安ツアーを販売していた。てるみくらぶは、旅行の実施前にツアー代金を徴収したにもかかわらず、航空券や宿泊の手配を行わなかった。徴収した代金を別の用途に使ってしまい、手配を行わなかったのだ。
当然、旅行者はてるみくらぶに対して、返金するように請求した。しかし、現金で支払っていた場合の返金額は、支払額の約1~5%に過ぎなかった。一方で、クレジットカードで支払っていた旅行者は、クレジットカード会社から代金全額の返金を受けることができたのだ。
なお、旅行会社は旅行業協会の会員になっていることが多い。その旅行会社が経営破綻した場合は、旅行会社に代わって旅行業協会が旅行者へ弁済金を支払う制度がある。しかし、弁済金の上限は決まっており、旅行者が十分に保護されているとは言い難いのだ。
てるみくらぶは粉飾決算を行っていた。そのため、破綻リスクは外部からは見えず、多数の旅行者が被害にあったのである。
●理由2:カードが不正利用されても返金を受けられる
クレジットカードには不正利用されるリスクもある。しかし、カード会社は保険に加入している。このため一定の期間内であれば、カードが不正利用がされても、利用者は返金を受けることができる。ただし利用者に過失が無い場合なので注意されたい。 対して、現金を盗難された場合、返ってくることは無いと思った方が良いだろう。
●理由3:支払いを先延ばしできる
旅行代金は高額になることがある。しかしクレジットカードで支払う場合、翌月に延ばすことができる。しかも、銀行振込の場合に必要となるような手数料はかからない。「クレジットカードは金利がかかる」という方がいらっしゃるが、一括払いなら金利はかからない。また、クレジットカード会社にもよるが、2回払いの場合にもかからないことが多い。
以上、3つの理由を説明して、クレジットカードでの支払いをオススメした。しかし、現金とクレジットカードのどちらを利用するかはあなた次第である。この記事が、あなたの選択の役に立つことを願う。