観光庁は2019年度に 、地域の観光力を育成する講座を全国の13大学で開講する。要項は次の通りである。
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1.実施大学
横浜商科大学、信州大学、北陸先端科学技術大学院大学、滋賀大学、神戸山手大学、愛媛大学、小樽商科大学、青森大学、明海大学、東洋大学、和歌山大学、大分大学、鹿児島大学
2.実施内容
(1)受講対象:原則として、既に観光産業に従事している社会人
(2)講座内容:経営戦略、財務会計、組織、マーケティング、ブランディング等
(3)受講料:原則無料 ※会場までの交通費、宿泊・飲食費等は受講者負担
詳細:http://www.mlit.go.jp/kankocho/shisaku/jinzai/ikusei-kouza.html
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この講座では、原則無料で、業界有識者や大学講師陣による講義を受けることができる。どのように地域をPRしようかと考えている観光産業従事者にとっては良い機会だと思う。
旅行業及び観光業は、訪日外国人の増加と人手不足が同時に訪れている。そこで政府は、社会人を育成して即戦力にしたいと考えている。このため、参加できるのは原則として観光産業に従事している社会人だ。
社会人が参加する場合、日常業務と両立できるかどうかが問題になる。調べたところ、例えば愛媛大学の講座は、10月8日、10月30日、11月19日、12月4日、1月22日、2月18日、3月3日である。平日での開講だが、およそ月に1回程度なので、日常業務に大きな支障が出るということもないだろう。
愛媛大学が公表した事業実施体制・スキームは次の通り。

この講座により、どのように地域をPRすればよいかの気づきが得られるだけでなく、同業者とのつながりもできるという相乗効果が得られると考えられる。費用的にも日程的にも、社会人に負担の少ない形で講座が開講されるため、一考の価値があるだろう。