ヘルスツーリズムで健康を増進

ヘルスツーリズムという考え方がある。これは、地域の健康資源を活用した健康増進につながる旅行・観光のことである。旅に出ることで「自己効力感(セルフエフィカシー)」が高まる傾向がみられるので、旅という体験そのものが、行動変容を起こしてくれるというわけだ。これによって、「医療費削減」、「新たな市場創出」及び「雇用の拡大」による経済成長という、一石三鳥の効果が期待されている。

近年、ヘルスツーリズムが広がっており、国外内で需要が発生している。国内では、JTBガイアレックがプランを提供している。具体例は次の通り。

出典:https://www.jtb.co.jp/chiikikoryu/solution/healthcare/health_tourism/

賞を獲得した代表的なものとしては、和歌山県の熊野古道(田辺市)でのプランが挙げられる。一日のスケジュールは次の通り。

09:00 健康チェック
09:00-14:00 ウォーキング、昼食(熊野古道弁当)
14:00-17:00 温泉浴
17:00 終了、健康チェック

このプランでは、インストラクターが、ウォーキングのペース配分や、食事・水分の補給についてアドバイスをしてくれる。昼食で食べる熊野古道弁当は、栄養士が監修して作られたものだ。ウォーキングが終わったあとは、地域の温泉で汗を流し、疲れを癒す。

このように、旅を通した健康増進が行われている。家やオフィスにこもっていると、どうしても運動不足になってしまう。それを解消するために休日のヘルスツーリズムを検討するのもよいだろう。

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