訪日外国人の数は年々増加し、2018年には3000万人を超えた(詳細はこちらの記事を参照)。訪日外国人の国籍のうち最も多いのは中国である。その数は2018年に800万人を超えた。
中国と日本は歴史問題を抱えるため、政治的には仲が良くないことがある。しかし、「爆買い」に見られるように、日本を好きな中国人が一定数存在するのも事実である。
この記事では、中国のメディアが掲載した、中国人観光客が日本を好きな理由を紹介する。
●理由1:ショッピングが安い
日本は長らくデフレ状態にあり、物価がほぼ上がっていない。一方で中国は急速に発展したため、給料が上がっている。中国では都市と農村との間で給料の格差が大きいものの、都市部の中間層の年収は800万円ほどと言われている。日本の平均給与400万に比べたら高収入である。そのような高収入の中国人にとって、日本はショッピング天国なのである。商品で特に人気なのは化粧品とのことだ。
●理由2:クルーズ路線やツアーが充実
通常、中国人が日本を訪問するとき、ビザを取得する必要がある。しかし日本政府は、15年1月に「船舶観光上陸許可制度」を導入した。これによれば、クルーズ船を利用する訪日客は同じ船で出国することや指紋提出を条件に、ビザ無しで入国を認められる。最長30日まで滞在可能だ。そこに目をつけたツアー会社が、クルーズ路線を増加させている。この動きと共に、ツアーも増加しているということだ。
●理由3:季節ごとに異なる体験が可能
日本には四季があり、季節ごとに異なる体験ができる。中でも人気なのは、春のお花見である。毎年60万人の中国人観光客がこの季節に日本を訪れる。綺麗な桜は中国人を魅了しているとのことだ。また、秋の紅葉も負けじと人気である。
上記の他、寿司や刺身といったグルメ、漫画やアニメといった独特な文化も大きな理由とのことだ。
以上の理由は、日本の観光業の強みでもある。これを意識したプロモーションを行うことで、より多くの外国人に日本に興味を持ってもらえるだろう。日本の観光業がもっと盛んになることを願う。
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