政治問題の影響により、日韓関係が悪化している。日本政府は8月2日、ホワイト国のリストから韓国を除外することをついに閣議決定した。この結果、輸出管理において韓国は優遇されない。
日韓関係の悪化に伴い、韓国から長崎県への観光客が減少している。例えば韓国と対馬市厳原町との間を運行する高速船の乗客は、昨年同期比で6割ほど減少したとのことだ。これを受けて、長崎県の観光業関係者は国に支援を求めている。例えば長崎県内のあるホテルの経営者は、低利の融資制度創設等の支援を求めた。
地理的に対馬は韓国と九州本土との間にあり、韓国の方が近い。統計によれば、平成27年に対馬を訪れた観光客は約58万人。そのうち韓国からの観光客は約21万人である。このため韓国人観光客による消費は無視できないのである。
とはいえ対馬は自然が残る島であり、例えば、貴重なツシマヤマネコを見ることができる。またシーカヤック(下記画像)を楽しむこともできる。
このような観光資源は日本人にとっても魅力的であろう。島内には空港もあり、インフラは整っている。そこで支援策としては、島外の日本人が対馬に来やすくするために、観光客の誘致にかかる費用に補助金を出すことや、既存の借金の返済期限を猶予するということも考えられるだろう。
国家間の関係は常に変動するので、悪影響が出るのは不可避である。しかし、それによって地域が衰退すれば、国の経済政策と逆行するだろう。政策によって、悪影響は最小限に抑えてもらいたいものである。
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