[現役CAに聴いた]コロナで変わった業務、給与/「将来の見通しがつかず不安な日々」

新型コロナウイルスが私達の生活を変えている。そこで当社は、コロナ禍で宿泊、航空、観光などの業界に携わる個人にスポットを当て、インタビュー特集を実施している。今回は、現役の客室乗務員の女性に話を伺った。

[回答者]
さとみ(20代前半女性)

[職歴]
 2014〜現在 日系大手航空会社勤務

──コロナ前の業務内容を教えて下さい

保安業務、旅客対応、機内サービス(ドリンクサービス、機内販売など)のフルサービスを実施していました。

──コロナ禍での業務内容の変化、客層(国籍、性別、年齢)の変化、空港の変化、出勤頻度の変化、ご自身のライフスタイルの変化等を教えて下さい

旅客との接点を軽減する為に、機内サービスは中止をしたものの、徐々にミネラルウォータとお茶に限定、現在ではフルサービスで実施しています。プレミアムクラスのサービスにおいては、ドリンクの種類を限定するなど旅客との接点軽減をしながら食事の提供を実施しておりました。機内販売は引き続き中止しております。機内においては、感染拡大防止の為、機内誌やメニューカードの搭載、毛布の提供も中止しております。

客室乗務員においては感染拡大防止の為、常時マスクと手袋を着用し食事の提供の際には保護メガネを着用しています。化粧室は客室乗務員が都度、アルコールで清掃を行っております。また、客室乗務員は機内において旅客のマスクの着用を常に確認しております。他の旅客への配慮、感染拡大防止の観点を持ち、着用をお願いしております。

コロナ禍初期の頃は、空港は通常の2割程度の旅客しかおらず、機内においても一桁台の旅客搭乗数である日は当たり前のように続いておりました。現在はGO TOキャンペーンから国内においては7割弱のお客様が平均して搭乗されております。出勤日は通常の半分以下(月に多くて10日程)となり、少ない時には勤務時間が月10時間程度の時もありました。現在は、多くて月の勤務時間が40時間程でコロナ禍以前の半分以下となっております。また、ステイが減り、日帰りでの勤務が増えております。会社はコスト削減の為実施しているということです。

今まで過酷な労働時間だった為、身体の休息には大変良く、健康的な生活が送れるようになりました。ステイがなくなったことで自宅に帰る機会が増え、自炊ができています。しかしながら、有効的なおうち時間の過ごし方が分からず、体を動かすことも少なくなった為、日々どのように過ごしていくのが良いかなど苦慮していることもあります。

副業が可能となりましたが、副業内容に制限があり、シフトが出るのが月末です。この為、そのような条件に見合う都合の良いアルバイト先はなかなか見当たらないという状況にあります。

──給与・賞与への影響を教えて下さい

月の給料は今までの半分以下となり、賞与はゼロになりました。家賃などの固定費の支払いで生活はギリギリとなりかなり厳しい状況です。

──今後の転職予定の有無を教えて下さい 

今のところ転職はせず、副業を進める予定です。

──ご自身の現状や将来についての所感を教えて下さい

減給が続き、先行きが見えない為、将来の見通しがつかず不安な日々を過ごしています。

──どうもありがとうございました

当社は、コロナによる宿泊、航空、観光などの業界への影響を今後も発信する。ご覧頂ければ幸いである。

【制作】ジャパンプランナーズ株式会社

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