[2020年12月]日本人の宿泊者数・客室稼働率が共に悪化

観光庁は2021年2月26日に、宿泊旅行統計調査(2020年12月の第2次速報と、2021年1月の第1次速報)を公表した(リンクはこちら)。延べ宿泊者数についての前年同月比のグラフは次の通り。

上記グラフの通り、外国人の延べ宿泊者数(赤線)は2020年4月以降、非常に緩やかに回復傾向にある。

一方で日本人の延べ宿泊者数(緑線)は、2020年5月以降回復傾向にあるものの、2020年11月をピークに減少傾向にある。新型コロナウイルスの感染者数の増加によるGo To トラベルの停止の影響が大きい。

同じ調査にて、客室稼働率も公表された。グラフは次の通り。

上記グラフの通り、すべての施設タイプで先月よりも客室稼働率が悪化した。2021年1月の全体の稼働率は23.7%に過ぎない。

以上の通り、宿泊業界は、感染者数の増加によりGo To トラベルが一時停止された影響で、再び悪化の一途をたどっている。

1都3県を除く地域で緊急事態宣言が解除されたことは宿泊業界にとって朗報であろう。しかし1都3県からの宿泊客を迎えられなければ、業界が以前の状態に戻ることは無いだろう。

厳しい時期はまだ続くだろう。

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