日本政府観光局(JNTO)は、2021年5月の訪日外国人数を発表した(リンクはこちら)。
発表内容によると、訪日外国人数は10,000人で、前年同月比で501.3%と大幅に増加した。ただし、前年同月は経済に対する新型コロナウイルスの影響が強く出た時期でもある。このため前年同月比での大幅上昇は当然とも言える。10,000人という数字は、2年前の5月の数字の約270分の1に過ぎない。
2020年12月下旬以降、変異株の感染拡大が続き、すべての国及び地域から日本への新規入国の一時停止や検疫強化が行われた。さらに2021年1月14日以降はビジネストラックとレジデンストラックの運用が停止されている。観光目的の入国は制限されている。
現在、10都道府県では蔓延(まんえん)防止等重点措置が発令されている。7月11日で解除される予定であったが、延長の方向で調整されている。
日本は訪日外国人数を受け入れる状況では無いとの見方が依然として強い。旅行業や観光業では、ビジネスモデルの見直しが引き続き求められる。
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