青い空に白い砂浜。夏といえば沖縄を連想する人もいると思う。沖縄への旅行を支えてくれているのが、沖縄の観光産業での就業者である。彼らは自身の仕事に対してどう思っているのだろうか。
沖縄県が、県内に居住する満15歳以上且つ満75歳未満の男女2,000人に対して調査を行った。その結果の中で、観光産業での就業に対する意向調査が興味深かったため、これを紹介する(詳細はこちら)。
未就業者に対して、観光産業への就業意向を尋ねた。すると、「働きたい」又は「やや働きたい」が16%にとどまった。一方で「あまり働きたくない」又は「働きたくない」は47.2%であった(残りは「どちらともいえない」)。
今度は、未就業者の子どもがいる人に対し、観光産業への就業を子どもに推奨するかについて尋ねた。すると、「働かせてみたい」又は「やや働かせたい」が26.4%であった。一方で「あまり働かせたくない」又は「働かせたくない」が21.2%であった。
以上より、観光産業での就業に対し、県民は否定的であることがわかる。そこで観光産業に対するイメージを調べると、「休みが取りにくい」が39.2%で最多となり、以下、「労働時間が長そう」が36.8%、「仕事を通じて成長できそう」が26.4%、「体力的にキツそう」が26.3%であった。つまり、マイナスイメージが多いのである。
日本全体での問題ではあるが、人手不足の解消は急務である。だからといって、低賃金労働を行う移民を受け入れれば、今度は労働者の給料が上がらないという問題が生じる。観光立国を掲げる以上、政府には観光産業の就業者が満足して働けるように変革を起こしてもらいたいと願う。
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