2008年に開始した「ふるさと納税制度」。寄付額は5000億円を超えた。このような躍進の背景には返礼品がある。つまり納税者はふるさと納税をすることによって、納税先の自治体から商品を得ることができる。商品は、米、酒、肉、ビール、商品券、家具など多岐に渡る。
上記のように返礼品は商品であることが多いが、このたびROOTs社は全国14自治体と契約し、体験型返礼品に特化したふるさと納税サイト「さといこ」を本格スタートした。
体験型返礼品の例は次の通り。
・河口湖のプライベートサイクリング(山梨県富士河口湖町)
・標高1,100mから八ヶ岳に向かって町を見下ろすパラグライダー体験(長野県富士見町)
・世界大会に出場したオーナーがプロデュースするオリジナルBBQ(東京都青梅市)
・海がめもやってくる綺麗な海でSUP・サーフィン(福岡県岡垣町)
・地元の農家さんに教わりながら一緒に農業体験&農泊(秋田県仙北市)
・地元の漁師さんしか知らない天橋立沖に漁船で釣りにでよう(京都府宮津市)
このサービスの特徴は、体験型返礼品に特化しているというだけでなく、従来型の旅行返礼品チケット発行から送付までというプロセスが無いチケットレス化を実現したことにもある。「即日寄附し、その日に体験」も可能だ。更に、ガイドブックには掲載されない地域体験も可能とのことだ。
このサービスによって、地域を訪れる観光客が増えるだろう。それによって、その地域を目で見て、良いところを知ってもらうことができる。このようなメリットは、返礼品を贈るだけでは得られないだろう。地方創生につながる素晴らしい取り組みであろう。
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