12月は冬のボーナスが支給される月である。これを心待ちにしているサラリーマンは多いのではないだろうか。
自身の金額が分かれば、次に気になるのは世間や同僚の金額である。ボーナスの金額は経団連等が統計を発表している。この記事では、より区分が細かい東京都民間労働組合の統計を紹介する。結果は次のようになった。
1位は「教育、学習支援」で約135万円である。少子化が進む一方で、教育熱も高まっており、それがこの業界のボーナス金額を上げたと思われる。
本題に入ると、宿泊業は最下位の18位で、金額は約57万円である。これは全業種平均の約76万円から約20万円も低い。以前の記事でも述べたように、宿泊業では過当競争が生じている(以前の記事はこちら)。これが、ボーナスが低い原因の1つだろう。
この結果、宿泊業では人手不足が慢性化している。生産性向上が急務である。そこで、以前の別の記事でも述べたように、生産性向上のためのノウハウの共有やIT化が進んでいる(以前の記事はこちら)。
現状では宿泊業の従事者にとって満足のいく待遇は得られていないかもしれない。しかし、生産性向上のための試みは進んでいる。これが一層進み、現場の従業員の満足度が向上することを祈る。
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