JR東日本は、子会社であるJR東日本スタートアップ株式会社を通じて、ベンチャーへの出資や協業を行っている。この度JR東日本スタートアップは、新潟駅開発を見越したプランを募り、採択された「AI×観光」の2つの案の実証実験を行うこととした。新潟市とベンチャー企業が連携する。具体的な実験は次の通り。
○実験1.観光タクシーの相乗りマッチングサービス
AIを活用した観光ニーズのマッチングと送迎ルート最適化との技術を用いた相乗りサービスを行う。名称は「新潟トラベルシャトル」。観光客が地域の観光資源に触れることを容易にするとともに、相乗りにより観光客一人あたりの負担を下げる。実施期間は2020年1月18日(土)~3月末(仮)である。
○実験2.日本酒レコメンドサービス
新潟駅構内の観光拠点「日本酒観光案内バー(SAKE TOURIST INFORMATION BAR)」にて、10種類の日本酒を飲み比べてもらい、AIによる味覚判定を行う。AIは、個人の嗜好に合ったラリー型の旅(新潟駅近郊)を提案する。ラリーでは、新潟駅周辺地域の飲食店や酒販店を巡る。
以上のようにJR東日本グループは、ベンチャーキャピタルとして地域観光の促進に力を入れている。このような取り組みは、少資本ながらもアイディア豊富なベンチャー企業が大きなプロジェクトを遂行することを可能にするので、意義が大きいだろう。そのようなプロジェクトが成功すればJRの利用客も増えるため、JR東日本グループとしても有益であろう。今回の取り組みを通じて、新潟駅周辺の観光が活性化することを期待する。
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