日本政府観光局は、2020年6月17日、2020年5月の訪日外国人数を発表した。次の画像に示すとおり、総数は1700人だった。
1700人という人数は、統計を取り始めた1964年以降で過去最小だ。前月と同様、訪日外国人数は前年同月比で99.9%減少した(前月の記事はこちら)。
現在も、新型コロナウイルスの影響で、多くの国において海外渡航制限や外出禁止等の措置が取られている。日本でも、検疫の強化や査証の無効化等の措置が取られている。
日本政府は6月下旬からビジネス関係者に限り、ベトナムとの間で相互の往来を再開させる方向だ。ただし、PCR検査の実施等が義務化される。このように緩和の動きは始まろうとしているが、コロナ前の水準に戻るには数年かかる見込みだ。
とはいえ、日本国内における旅行消費額を日本人と外国人とで比較すると、日本人による消費額の方が圧倒的に大きい。日本人による消費額が約20兆円。外国人による消費額が約4兆円だ。
そこで日本政府は早ければ来月にも、日本人旅行者の消費を喚起するために、「Go To キャンペーン」を実施したい考えだ。その予算は1.7兆円であり、前例のない大規模だ。現状ではまだ委託先が決まっていないため、実施の開始が遅れる可能性はある。
観光立国の維持及び推進のために、早期の実施を望む。
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