昨今、民泊サービスが盛んになっている。民泊サービスとして有名なものはAirbnbである。2015年には138万3000人以上の訪日外国人旅行者がAirbnbを利用した。
Airbnbは日本でのホームシェアビジネスに力を入れている。そこでAirbnbは、日本の多様な組織・産業と力を合わせるべく、アライアンス組織のAirbnb Partnersを創設した。それに新たに参画したのが清掃代行サービスの「クリーンビー」である。
清掃は、宿泊前後に避けられないものである。「クリーンビー」は、ベッドメイキング、シーツのセッティング、キッチンやバスルーム等の清掃を行ってくれるサービスである。しかも、オプションとして、アメニティグッズの供給もしてくれる。まるでホテルの清掃サービスのようである。このサービスを提供する株式会社ノティオの設立は2008年4月1日。清掃実績(累計)は約40,000件とのことだ。
民泊が盛んになっていることの理由の1つは、訪日外国人の増加である。しかし、もう1つの理由は、空き家の増加である。次の画像に示すように、空き家率は年々上昇しており、2013年(平成25年)には13.5%に達した。
空き家率が上昇している理由の1つは、人口減少である。更に、空き家を取り壊そうとしても、所有権の問題や費用の問題が発生するので、簡単には進まない。しかし空き家を放置すれば、浮浪者が住み着いたり、火災又は倒壊の危険がある。政府はこの問題を解決しようとしている。
そこで、空き家の有効活用方法の1つとして浮上したのが民泊なのである。自分の家を民泊に出したい人にとってのハードルの1つは清掃であるが、このサービスはそのハードルを取り除いてくれる。よって、このサービスがAirbnb Partnersに参画することで、相乗効果が期待できるだろう。
新たなサービスが生まれることは嬉しいことである。日本の産業がもっと活性化することを祈る。
この記事へのコメントはありません。