日本政府観光局は2020年7月15日に、2020年6月の訪日外国人数を発表した。結果は、前年同月⽐ 99.9%減の2,600人であった。次の画像の通り、先月の訪日外国人数の1,700人から微増した。
国別の統計は次の通り。
新型コロナウイルス感染症の拡大により、世界的に旅⾏需要が停滞している。多くの国では日本への直行便が大幅な運休又は減便となっており、国内旅行が奨励されている。
一方で、外国との往来を緩和する動きもある。
中国においては、3月29日から「5つの1政策(1航空会社、1ヵ国、1路線、1週、1便に限定する措置)」が実施されていた。しかし6月8日からは、各路線週2便までの増便が許可された。これにより日本への直行便は、6月末には週10便へと増加した。
また、6月19日に日本とベトナムとの両政府は、両国間の出入国の制限を部分的・段階的に緩和していくことで合意した。
このように訪日外国人数は僅かながら回復している。しかし元の水準に戻る可能性は限りなく低いだろう。
しかし裏を返せば、海外に旅行する日本人も大幅に減少している。彼らが海外旅行の代わりに国内旅行をすれば、国内の観光産業はある程度は回復するだろう。東京が除外されたものの、政府のGo To トラベルキャンペーン(次の記事参照)が良好な結果をもたらすことを期待する。
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